SSDの容量は大きめが良いというおはなし
目次
◎SSDは有寿命製品です。
いやいや、寿命があるのは当然でしょという声が聞こえてきそうですが形あるものはいつか壊れるという諸行無常の話ではなく、SSDに記録媒体として使われているNANDフラッシュメモリには明確な書き換え回数の寿命が存在するというお話です。。
SSDはフラッシュメモリ素子の書き換え上限回数と全体の記憶容量から書込み可能なデータ量の上限、すなわち寿命を算出することが可能なパーツなのです。
ものすごく大雑把に説明すると5年保証の500GBの場合、毎日500GBを5年間書き込み続けるまで寿命が持つという考え方です。
毎日容量いっぱい書き込みを続けるという使い方をすることはないでしょうから理論値してはもう少し長持ちすると考えてもいいのでそれほど心配しなくても大丈夫です。
◎寿命が来たらどうなるの?
SSDの寿命、つまり書き換え回数の限界が近づいたり超えてしまった場合は以下のような
症状が起こります。
- 処理速度が低下する
- フリーズが増える
- PCが突然シャットダウンする
- PCが起動しない
- ブルースクリーンエラーが表示される
- SSDが認識されなくなる
何れの場合も症状は間欠的に起きることが多い傾向にあります。不具合が起きてしまってからではデータの救出は難しいのでバックアップは怠らないようにしましょう。
◎SSDの容量はゆとりが大事
さて、ここからが本題です。冒頭の寿命の話では耐用年数は思ったより長いと安心していただいたと思いますが、使用方法によっては理論値よりも短期間で寿命が来てしまう場合があるのです。
フラッシュメモリの内部にはトンネル酸化膜という絶縁体があり、SSDはこの絶縁体内を電子が行き来してデータの読み書きを行うという仕組みになっています。
データの書き込み回数や使用時間が長くなればなるほど絶縁体の劣化が進んでしまい寿命が短くなってゆくという宿命を背負っているのです。
Windowsはストレージの空き容量部分を常にシステムキャッシュとして利用する性質があるため、SSDの空き容量が少ないと同じ箇所に何度も書き込みが発生してします。
更にSSDの容量が小さいと頻繁にデータの削除や書き換えを行わないといけなくなりますので、それだけ劣化のスピードが加速されていきます。
SSDの容量はゆとりを持ったものを選ぶのが大事というのは寿命に直結するからなのです。
SSDも含めパソコンは精密機器で構成されていますので高温多湿な場所や極端な低温下での運用も寿命を縮めるだけでなく、誤動作や動作不良の原因になりますのでパソコンにとって快適な環境を整えてあげるのも大事なことです。
うわっ…私のSSD、空き容量少なすぎ…?と思ったあなた、大きい容量のSSDに引っ越すならちゃんと動いている今のうちですよ。
サポートカウンターで随時相談受け付けています。
毎日10:00~17:30までお待ちしています。
HDDより早くて故障リスクが少なくいいとこずくめに見えるSSDにも思わぬ落とし穴が潜んでいるということがおわかりいただけたでしょうか。
理解を深めてより快適なPCライフを送ってくださいね。
へぇボタンアプリをご使用の方は連打してくれてもいいですよ☺
ちなみにhe`e(ヘエ)とはハワイ語ではタコという意味になります。
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